富山県内での多頭飼育崩壊への対応とご協力のお願い

多頭飼育崩壊環境から保護した犬たち。
多頭飼育崩壊環境から保護した犬たち。

富山県内で多頭飼養崩壊が発生し、ピース・アニマルズ・ホームが現在対応しています。

 

飼い主は怪我をして入院することになったという70代の一人暮らしの女性で、家には10頭の犬が残されていました。

現場となった家の玄関扉は外れ、板が立てかけられているだけで、飼われていた犬たちは家の内外を行き来できるような放し飼い状態になっていました。

室内は床から高さ数十センチになるほどの糞尿が堆積し、階段も溜まった糞尿でまともに昇り降りできる状態ではありませんでした。

この家で飼われていた10頭の犬のうち1頭は逸走中で、近所の方の協力も得ながら今も捜索が行われています。

残りの9頭(オス6頭、メス3頭)は一時的に行政の施設に収容されたものもいましたが、現在はすべてピース・アニマルズ・ホームの能町施設で保護しています。

飼い主からの行政への届け出を参照するならば、この家には元々はゴールデン・レトリーバーと秋田犬がおり、その犬たちから産まれた犬たちが近親交配を繰り返して今に至っているようです。しかし、保護した犬の中にはラブラドール・レトリーバー、フレンチ・ブルドッグやテリア系の特徴や雰囲気をもつものもいて、他にも様々な種類の犬たちが飼われていたようにも推測しますが、今はこれ以上詳しいことはわかりません。

すべての犬たちには長年の汚れがあり、ノミ・ダニが酷くたかっており、お互いに喧嘩をしたためか、顔や足に傷があるものもいます。どの犬も初対面の人に威嚇することや怯えることがなかったのはよかったと思います。

飼い主の入院・リハビリには約3か月かかると聞いていますが(怪我や今後についての詳細な話は現時点では頂いてはおりません)、年齢が70代であり、また居住不可能な家屋の状態や、動物に対するこれまでの劣悪なネグレクト的な関わり方を考えても、退院後に再び犬と暮らすことは難しく、飼い主の親族からは「この間に里親を探してほしいと」言われています。 

 

ひとまず体調が安定していると思われる6頭を能町施設の犬舎で、おそらくノミ・ダニ・寄生虫などによる栄養不良で衰弱気味の小型犬2頭と腫瘍がある1頭を管理部屋で看てゆくことにしました。

この犬たちのケアのためのご協力をお願いします。

さしあたって必要としているのは下記の物品です。

 

◇犬用フード。
保護した犬たち(特に犬舎にいる犬たち)の食欲は旺盛なので、沢山のフードが必要です。
今はホームセンターやペットショップで入手しやすいものや寄付していただいたフードに、ロイヤルカナンやサイエンスダイエットのフードを混ぜて与え、栄養不良気味の小型犬と腫瘍がある犬にはドライフードとウェットフード、パウチフードを与えています。
比較的体調のよさそうな犬たちでも肋骨などが浮き出ているものもおり、栄養価の高いドライフードや、食べやすく消化しやすいパウチフードの総合栄養食(水分の多いスープ、チュール)があると助かります。


寝床に敷く毛布類。
毛布類のご寄付については、この記事もご確認ください。
大きな布類をお送りいただく際のお願い」。
 
中型犬用の清掃がしやすい犬小屋(ドッグハウス)6台。
まだ寒さもあり、至急必要としています。購入準備をすすめていますが、数量の関係もあり、取り寄せや配送までに時間がかかる場合があるので、ご寄付いただけると助かります。


犬用のステンレス製の食器(容器)

直径20~30センチ程度の大型のもの(18個以上)。

 

すべての物品のお送り先は能町施設宛でお願いします。

  • 能町施設:〒933-0005 富山県高岡市能町南3-41
  • 電話:080-6352-1199

 

寄付品を施設にお持ちいただく場合、お問合せ前に「寄付物資による支援」内の持ち込み時の留意点についての記述を必ずご一読いただくようお願いします。

 

犬たちがある程度施設に慣れた段階で、散歩やブラッシングなどのボランティアをお願いすることになるかと思います。

里親の募集は犬たちの心身の調子が安定した段階で行います。

この件については、報告を必要とする状況の展開があり次第、内容の更新あるいは新たに報告を行います。

 

こうした動物たちのために何かをしたくても、様々な事情で特に何もできないという方もおられるかとも思いますが、情報の拡散などをし、こうした状況が発生していることを人に伝えていただくだけでも助かります。

皆さんのご協力をお願いします。

多頭飼育崩壊環境から保護した犬。寄生虫や栄養失調によると思われる衰弱が著しく、集中的に看ることができる態勢をとっています。
多頭飼育崩壊環境から保護した犬。寄生虫や栄養失調によると思われる衰弱が著しく、集中的に看ることができる態勢をとっています。