2017年

2月

09日

里親・一時預かりボランティアの募集:レオ(ポメラニアン)

レオがピース・アニマルズ・ホームにやってきたのは3年前です。

 

預け主のお話によれば、引き受けてもらわなければ殺処分にするしかないと知人から言われて、レオを引取り、暮らしはじめたとのことです。預け主はもともと猫と暮らしており、レオとも上手くやってゆけると考えていたのかもしれませんが、実際の生活はそうではありませんでした。

 

レオの元気すぎる性格が預け主と合わず、散歩も負担となって次第にゆかなくなり、それがレオのストレスとなったのでしょう。レオは吠え癖を覚え、甘噛みをするようになり、預け主はレオが普段居る場所を自分たちから遠ざけ、世話も食事・排泄の処理のみに限るなど関係を更に疎遠にしました。思うように散歩も出来ず、飼い主から遠ざけられることで分離不安も生じていたのではないかと推測しますが、近所の人達にも興奮して吠え続けるようになったレオに困り、自分たちが穏やかに暮らすためには手放すしかないと考えるようになりました。

 

それではレオは本当に飼養が困難なほどの問題犬であったのかと言えば、そうではありません。

 犬の問題行動とされるものの多くは、その犬種固有の特質や後天的な性質が十分に発揮出来ない時に現れてしまうものです。

 特定の役割や目的の為に作出されてきた犬は犬種ごとに固有の性質があります。それに親から受け継いだ資質や、その犬固有の性格が加わったものが犬の個性となります。

 犬と暮らすということは、そうした個性が求めるものを理解し、それを意識的に充たしてゆくことで、その犬の本来の能力や良い所を引き伸ばすと同時に、そのプロセスが飼い主たちにとっても楽しみであるようなライフスタイルを作り上げ、維持することです。 それには犬種についての知識や学習が必要であり、気に入った犬種や犬がいたとしても、実際に自分がその犬の本能や求めるものを充たすことが出来るのかどうかを慎重に検討することも必要です。

 

この預け主とレオの場合、殺処分という差し迫った問題を突きつけられ、こうした考慮をする十分な時間がなかっただろうと思いますが、お互いの求めるものが異なっていたという、残念なマッチングであることが何よりの問題であったと言えるでしょう。

 元々の飼い主によればレオは血統書のあるポメラニアンということですが、現在よく見られる、小さな愛玩犬として改良を重ねられてきたポメラニアンよりは明らかに体格が大きく、マズルあたりにもスピッツらしさを残した、より原型的なポメラニアンと言えるでしょう。若い頃は今よりも力も強かっただろうレオのお世話は、猫とのゆったりとした生活を好んでいた預け主には難しかったと思います。

 ポメラニアンに特徴的な好奇心の旺盛さや周囲の動きへの鋭敏さ、飼い主への甘え癖を考えれば、飼い主のレオへの接し方は両者の関係を悪化させ、レオのストレスを増すばかりだったのではないでしょうか。

 

レオの譲り渡しの時点で、最初の飼い主からポメラニアンという犬種、レオの個性について十分な情報提供がなされていれば、預け主が抱えた問題は起きていなかったかもしれません。とはいえ、元の飼い主もレオを迎え入れた際に、ブリーダーあるいはペットショップからそうした情報提供を受けていなかった可能性も十分に考えられます。元の飼い主がレオを殺処分せざるを得ないと考えた原因も、この預け主同様にレオへの接し方がわからず、レオの行動を何らかの形で問題化させてしまったことにあると考えられる可能性もあるからです。

 

動物愛護法21条の4では動物の販売に際し、業者は客に対して動物の飼い方に関する必要な情報を提供するように定められています。しかし、先日報告した保護の際にも言及しましたが、現在でもこうした条項が適切に守られているとは言えないのではないでしょうか。売りさえすればよいという風潮は一掃する必要があります。

ピース・アニマルズ・ホームへの入所後、散歩を好むレオにつきあい、色々と構うようになってから吠え癖は減少しました。おやつが欲しい時には吠えますし、ブラッシングで構いすぎたり、気持ちが高まると甘噛みをすることはありますが、それはあくまでも普通の範囲内です。レオの性格や癖が理解できれば、特に専門家による再レッスンなどを受けなくても、問題なくレオとの生活を楽しむことができると思います。

体調については、加齢により、皮膚がややデリケートになっており、足裏の肉球が荒れたり、体を掻いたあとに発疹がでることがありますが、軟膏の塗布で数日で回復する程度です。加齢に加えて最近のきつい冷え込みのせいか、お腹を下すことがあります。整腸剤を服用させることもありますが、外気の温度変化に注意し、フード、おやつを体調に合わせて調節すれば早期に回復します。それ以外の問題や既往歴は特にありません。

 

レオの里親となって頂ける方、一時預かりボランティアをして頂ける方を募集します。申し込み、お問い合わせの際には当ウェブサイトの譲渡一時預かりボランティアの項目をご参照ください。

皆さんのご協力をお願いします。
  • a)名前:レオ
  • b)性別:雄
  • c)種類:ポメラニアン
  • d)年齢:10歳以上
  • e)混合ワクチン接種:(済) 
  • f)体内寄生虫駆除:(済) 
  • g)ノミ・ダニ駆除:(済) 
  • h)狂犬病予防注射:(済) 
  • i)避妊・去勢手術:(未) 
  • j)マイクロチップ挿入:(未)
  • k)フィラリア(陰性)