ラジオ番組「We Love Animal」の報告(4月)

 これまでFMとやまで毎月第二金曜日に放送していたピース・アニマルズ・ホームのラジオ番組「We Love Animal」は、この4月から毎月第一火曜日の14時25分頃からの放送となりました。リニューアル後の第1回目となる4月6日の放送では、高岡市駅南にあるトリミングサロン、ペットセットイン ナイスの林美和さんにご出演いただきました。

 

犬のトリミング、グルーミングは美容的な目的のためだけになされるものではなく、犬種や個体にもよりますが、皮膚の状態を清潔・健康に保つ衛生的な意義もあり、伸びた被毛で犬が足を滑らせて怪我をしたり、目を傷めたりしないようにするためにも定期的に必要な大切なケアの一つです。

しかし、トリミング、グルーミングの様々なプロセスは犬にとってそれなりの負担やストレスとなるため、体力が低下した高齢の犬や重い疾患や障碍などをもつ犬はトリミングを受けることで体調を崩したり、容体が急変したりすることもあります。

高齢犬の施術には標準的な犬よりも手間がかかるために、ある程度の年齢以上の犬はあらかじめ対象外とされていたり、犬が若い頃から通っていた店でも高齢になると対応を断られたりすることがあります。

 

ペットセットイン ナイスさんでは、高齢犬や疾患・障碍を抱えた犬にもトリミングを行われています。

そうした犬たちにトリミングを施す場合、飼い主の方とよく相談して、犬の体調や気質、個性なども考慮しながら、たとえば一度にフルコースを行うのではなく、必要なことを優先して数回に分けて施術したり、他の犬が同じ店内にいるとストレスになるような犬には、一頭だけになれる環境を作れるように日時を調整したりと、その犬に適した対応を配慮しながら施術されておられるとのことです。

高齢で重い疾患を抱える犬の場合、脱毛や介護用品の装着など、犬の容姿に及ぼされる影響は若い犬よりも大きく、目立つ傾向がありますが、そうした犬にはできるだけ短時間での施術をしつつ、「かつ綺麗になるように」トリミングをなされているというお話しには、犬に対してだけでなく、飼い主の方の犬への気持ちも配慮されているように感じました。

 

高齢犬や病気・障碍のある動物たちにも分け隔てなく対応する理由を訊かれた林さんは、すべての犬は老犬になるものであるし、犬が年をとって病気になったり、目や足腰も弱ったりするのは人間と同じで、「当たり前じゃないですか」と即答されました。

老化や病気は生きていればどのような存在にも訪れうるものであるし、そうした状態にある動物たちに必要なケアを提供するのは当然であるという林さんの言葉には、犬のケアには留まらない、とても大事なことが語られています。

 

トリミングサロンの側でも高齢犬へのトリミングをいわば福祉的な観点からとらえ、様々な形でこの課題に応えようという動きは増えてきているようですが、それを求めるニーズの多さにはまだ十分に対応しきれていないようにも思えます。

様々な機会に述べていますが、ピース・アニマルズ・ホームに入所している動物たちの多くは高齢であったり、疾患や障碍を抱えていたりします。

トリミング、グルーミングには、プロのトリマーやショップ、動物病院などにお任せせずに可能なこともありますが、専門的な設備が整っていない環境では動物の体にかなりの負担をかけてしまうものもあり、また、時間的にも人員的にも施設内で可能なことには限界があります。しかし、こうした動物たちを受け入れてトリミングしていただける店を見つけるのもなかなか難しいと考えていましたが、ペットセットイン ナイスの林さんと色々なお話をする中で、林さんのトリミングは動物愛護・動物福祉的な考えを土台として、その上に成り立っているものであることがわかり、ピース・アニマルズ・ホームの動物たちのトリミングは、ペットセットイン ナイスさんで行っていただくようになりました。それぞれの動物たちにあわせた対応をしてもらえることが動物たちにもわかるのか、動物たちも店に行くことを楽しみにしているようです。

 

動物愛護活動には様々なプロセスがあり、支援の形にも様々なものがあります。動物たちへのこうしたケアは、レスキュー現場での保護や譲渡などに比べると見えにくく、わかりづらいものでもあるかもしれませんが、とても大事なものです。多くの方に様々な形で関わっていただくことで、動物愛護活動は充実したものとなってゆくということを番組ではお話ししました。

番組の最後に、聞き手・進行役の山崎奈津子さんが「動物愛護は一人の方でできることではないので、色々な方に協力していただいて、成り立ってゆけるようにしてゆきたいですね」と述べられたのは、まさにその通りであると思います。

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