2016年

10月

08日

新猫舎について

新猫舎の内装リフォーム処理が一通り終了しました。

 

新猫舎では猫たちの暮らす空間は猫の性別・年齢で区分けされ、それぞれのフロアに、コンパートメントとして用いられるステップ付きのケージが配される場と、猫たちが遊んだり、里親希望者の方との面談や、譲渡対象猫との相性を確認したりするための場を設けています。

猫舎には動物愛護とりわけ猫の保護や譲渡に関心のある方たちが問題解決に向けて話し合いを行ったり、そうした方たちをサポートしたりするために活用することを目的とした空間も設けました。

 

危険な状況からの保護、治療・再社会化、譲渡というプロセスはすべての動物の保護において共通しますが、猫の保護はたとえば犬の保護などと比較すると、多頭飼育環境の崩壊であれ、野良猫(生後間もない幼猫を含む)の保護であれ、一度に多頭の猫が対象となるケースが多く、食費、初期検診、治療費、不妊手術費用のすべてにおいて、経済的負担が厳しくなる傾向があります。

 動物に関する基礎的な知識がなく、保護対象の猫が病気に罹っていても、診察を受けさせていないケースや、経済的事情から治療を受けさせられず、私たちが保護に介入した時点で重症化しており、保護猫の治療が長引くケースもあります。幼猫が対象となる場合、授乳のための人手も必要です。

外でフードを猫たちに供している場合、食器類や糞尿の処理などを巡り、周辺地域の住民とのトラブルが生じていることも多々ありますし、誰にも相談できず、独力で猫の保護を行う内に、周りの人達から孤立し、追い詰められてゆくケースもあります。

こうした状況は猫だけでなく、その保護に関わる人にとっても望ましいものではありません。

 

猫を保護する方たちが情報を共有しあい、孤立したり、軋轢を出来るだけ起こしたりせず、経済的・社会的・心理的な負担を少しでも減らし、地域の問題を地域に根ざしながら、動物と人とが共存できる社会に向けて解決できるように、動物保護に関わる方たちが交流するための場の一つとして猫舎のこのスペースが活用されることを望みます。

能町施設からの猫たちの移動については、移動に伴う猫たちのストレスや、コンパートメントとして使用するケージの購入・納品状況、保護依頼対応に割かれる労力などを考慮し、慎重に進めてゆきたいと考えています。

 

猫舎のリフォーム費用として、これまでに2,560,868円の寄付金を支援者の皆さんから頂きました。

東京在住の支援者の方からは、猫と猫のケアをする方たちが快適にすごせるようにと、エアコン3台と、その設置に要する費用全額をご負担頂きました。

猫たちが少しでもよい環境で暮らせるようにと、ご支援頂いた皆様に改めて御礼申し上げます。