ラジオ番組「We Love Animal」の報告(1月)

 毎月第2週の金曜日の午前10時10分ごろから、FMとやまでピース・アニマルズ・ホームのラジオ番組「We Love Animal」を放送しています。

1月は8日の通常回に加え、15日には、昨年6月にアルバム『A DAY IN THE LIFE』を発表されたジャズ・シンガーのCHIKOさんを迎えた特別回をお送りしました。

 

8日の放送では、ピース・アニマルズ・ホームのスタッフ兼理事の杉山さんとボランティア兼理事の安川さんが出演し、ピース・アニマルズ・ホームの今年の活動の方針(昨年新設された防災物品備蓄所兼事務所も活用し、人と動物がよりよい生活ができるように活動してゆくこと)、雪の日に犬を散歩させる場合などの注意点(路面凍結時に犬が滑って怪我をしたりしないように犬の勢いに注意すること、犬自身が気づかないうちに低体温となったりしないように時間配分や体調管理を行うこと)、安川さんがピース・アニマルズ・ホームの活動に関わるようになったきっかけなどをお話ししました。

 

15日の放送回では、富山県・北陸を拠点に活動するジャズ・シンガーのCHIKOさんをゲストにお迎えし、CHIKOさんと一緒に暮らしているグレートピレニーズへの関わり方や、WWF(世界自然保護基金)の会員である、CHIKOさんのお母さんの動物への接し方を通して、CHIKOさんの自然や動物への考えや想いをお話しいただきました。

 

番組でCHIKOさんは、アーティストは自然から学ぶことが凄く多い、社会は人間が作っているが、この世界は別に人間が作っているわけではなく、すべてのサイクルで動物たちは凄く必要な役割を果たしており、私たちの問題だけでなく、動物たちがどうなっているか、そのためには何ができるかということを家族で話すことは多い……と述べておられました。

 

こうしたCHIKOさんの自然/世界、社会、動物の捉え方はとても大切であると思います。社会に生きる私たち人間は、どうしても人間を中心に考え、人間社会のロジックや尺度を用いて自然や動物たちに接する傾向があります。そうした態度は、人間の利害の観点から自然や動物たちを利用対象にすぎない存在と看做す世界観や自然観にも繋がりがちです。しかし、そのような人間中心主義的な考え方やふるまいで自然や動物に接する仕方が限界に来ていることを示しているのが、昨今の気候変動問題や環境危機ではないでしょうか。

 

CHIKOさんのお母さんは暮らしている犬に対し、たとえば犬が吠えたりする時も、うるさいと頭ごなしに叱ったりするのではなく、なぜ犬は吠えているのか、不安やそれに由来するストレスが犬にあるなら、何がその原因となっているのかを考え、犬の不安を解消するためにカーテンを付けたり、部屋の模様替えをしたりというように、人へと同じように犬に接しているという、番組パーソナリティの山崎奈津子さんの言葉を借りれば、まさに「動物を飼う時の心構え」そのもののようなエピソードもご紹介いただき、番組の最後には動物を愛するリスナーの皆さんに向けた、次のようなメッセージをいただきました。

動物を飼う時は、「本当に生まれてから死ぬまでを見るということの覚悟」が必要であること、動物は家族で、人間のように損得を考えずに構ってくれたり癒してくれたりする存在で、本当に学ぶことが多く、「基本的な事なんですけど、命を大切にしていきたい、(皆さんも)そう言ってほしいと思います」……と。

 

なお、この特別回へのCHIKOさんのご出演については、富山県の動物愛護活動を盛り上げたいと番組スタッフ関係者で構想し、それには動物を大切にされているというCHIKOさんをお招きして、お話しいただくことがよいのではないかという結論に至り、CHIKOさんにお伺いしたところ、ご出演をご快諾いただいたことで実現しました。

とても充実した内容の放送となったと考えています。

CHIKOさんをはじめ、関係者の皆さんのご厚意に改めてお礼申し上げます。

 

CHIKOさんのインスタグラムには、番組でCHIKOさんが言及されたグレートピレニーズの『モジャ』くんもよく登場しています。

 

当日の様子にふれたピース・アニマルズ・ホームの公式インスタグラムの投稿(1月8日1月15日)もご覧ください。

※ピース・アニマルズ・ホームのインスタグラムアカウント。

(1)公式アカウント

peace animals home - official

 

(2)ボランティアアカウント

NPO法人ピース・アニマルズ・ホーム ボランティア